現代の精神科医療について

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精神科と聞くと、内科や外科と比べて何となく自分には関係が無いような……それに通っている人はどんな人なんだろうと疑問に思っている方が沢山いると思います。

また

精神科医って何をしているの?

精神科の薬を飲むとどうなるの?

精神の病気ってどんなの?

今有名になっている発達障害って?

……etc

わからないことだらけですよね。

今回は精神科で勤務経験のある筆者が、精神科医療がどんなものなのか、シェアしていきたいと思います。

身近に精神科医療機関は沢山ある

実は、皆さんの周りにも意識してみると精神科あるいは心療内科を標榜するクリニックや病院は沢山あります。

あ、そもそも精神科も心療内科も言い方を変えているだけで、中身は同じですよ。

なぜ沢山あるのでしょうか?

それは、精神の病気はありふれた疾患だからです。

うつ病は生涯の内に5人に1人はなると言われています。統合失調症も100人に1人はなる可能性があります。いわゆる発達障害(発達に何らかの偏りがある人)は40人のクラスに2〜3人はいらっしゃるでしょう(それが社会生活に影響が出るレベルかは除いて)。

以外と……見えていないだけなんです。

風邪や怪我の様に見た目に表れないことや、病気の事を知らないことが見えない理由でしょう。

精神科の治療って何をするの?

内科は病気に効く薬を貰ったり、外科では手術をしたり……とイメージがつきます。精神科は何をするでしょうか?

カウンセリング?

心理検査?

催眠療法?

どれもやっていることではありますが、一番は服薬治療です。

他の科と同じです。

受診に来た患者さんと医師が会話をし、患者が困っていること、家族のこと、生活歴等を聞き取ります。その中で、その患者が何の病気である可能性が高いのか判断し、その病気や症状に対して薬を処方します。

その聞き取りだけでは判断しかねたり、発達障害や知的障害がベースになると疑ったり、薬だけで良くならない問題(家族関係やその人の性格に課題がある等)の場合、臨床心理士が心理検査を行い、患者さんの心理的な側面をより精査することもあります。

医師の問診情報、必要に応じた心理検査を元にして病気に当たりをつけるのです。

精神科で一番メジャーな病気である統合失調症やうつ病に対しては薬が良く効くことが多いです。それは、脳内伝達物質が原因で症状が出ている為、服薬によりそれをコントロールすることができるからです。

しかし、薬だけで100パーセント良くなるというものでもありません。それは、何かしらのストレスが原因で症状が出ていたり、人間関係や仕事の負担が大きかったりする場合もあるからです。

そういった場合は、ストレスの元となっている事を解決したり、そのストレスから離れて休養したりする必要もあるでしょう。

いずれにしても、医師やスタッフからのアドバイスを聞いて、回復に向けた養生が必要になります。

この点は他の科の治療と同じですね。

精神科だからといって、怖がったり難しいと感じる必要はありません。

もしも体調不良や精神的に不安定なことがあれば、受診して専門家の話を聞いてみるといいでしょう。